プロジェクト

2016年12月29日 (木)

立体的な中庭をつくる

先日上棟した世田谷の住宅です。

都心は周りが建て込んでいるので、外庭ではなく、リビングの上空に中庭をつくっています。

バルコニーでも屋上でもなく、周囲の家を切り取りながら、外に開く立体的な「空庭」です。

一見オーソドックスな切妻の大屋根に、ぽっかり空を採り込む穴をあけたような不思議な構成になっています。

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うまく向かいの住宅を隠して、家の中に空を採り込みます。

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大屋根の下、左の床がロフト、右の床が空庭。

2015年8月 3日 (月)

ハナレという住まい方

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以前設計監理した二世帯住宅南側の車庫を解体し、ハナレを計画中です。

敷地の隙間にすべり込ませるから、奥行15メートルに対して幅は2.5メートルしかありません!

母屋のリビング(人が立っている場所)からの視界が閉じないように、2階部分が東西に分かれています。

つまり、寝床にあがる階段が別々にあって、

ひとつはダイニング上空の三角の高天井のスペースに浮かぶ寝床。

もうひとつは、東の窓先に、空に向かって上り坂になっているルーフデッキが伸びている寝床。

都市の限られた敷地の中で、いかにハナレているかが大切な視点です。

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前回のブログのハナレ小島に泳いでみる感覚と、ハナレに住まう感覚は、近い気がします。

つかず離れず、気配は伝え合いながら、まったく別の場であるという感覚。

2015年4月22日 (水)

西馬込の敷地

住まいに不向きな環境と言えるかもしれないとしても、そこに住まないといけないなら、可能性を追求して、ふつうの住宅地以上に楽しく住まえるアイデアをひねり出してみようというのが、プロの姿勢であります。

この敷地、中途半端な法規制のせいで、隣地には中高層がそびえ立ち、外壁に窓を設けることもできませんし、前面道路の正面には、5階建てマンションの裏廊下が面していて、プライバシーもまったくありません。

そんなわけで、写真の断面模型では、コンパクトな3階建てにして、最上部に光庭テラスを設け、天空から、光と風をとりいれる構造を検討してみました。

軟弱地盤の対策に想像以上のお金がかかると心配されていたようですが、地盤データを拝見しますと、少し地盤から掘り下げ、ベタ基礎にして力を分散させれば、十分な地耐力があることもわかりました。

震災以降、巷の工事を見ていると、なんでもかんでも、地盤改良している感がありますね。

つまり、地盤改良業者と建売業者と保険業者のセットで、安心を売りにしているわけですが、本当は、なんでも穴を掘って改良すればいいというものではありません。

よさげなローム層がでていても、闇雲にセメントや砕石を流し込んでいる近隣の現場などみていると、とりあえず薬出しとく医者のようで、暗澹たる気分になったりします。

Magome

2014年2月28日 (金)

PEOPLE IN VOGUE

迎賓館というコンセプトコンペの案

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UK版VOGUEにあった有名人交友関係を元に独自にダイアグラムを作って計画したもの。

2014年2月27日 (木)

バルセロナ湾岸地区再開発計画

バルセロナ湾岸の物流センター再開発の計画

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人間の生活は24時間で1日という法則に基づいて営まれていますが

職業の中にはその枠を超えた生活をしているものもあります。

トラックドライバー、消防士、コンピューター関連などなど。

24時間サイクルと別のサイクルの生活パターンをダイアグラムとして可視化して

そこから新しい法則を見つけて建築計画に生かそうという試み。

2014年2月26日 (水)

阿蘇のスポーツ公園

今日のプロジェクトご紹介は阿蘇のスポーツ公園です。

Aso

建築もランドスケープも共通して意識してることは

断面から発想するということ。

プランを重ねて切ったものが断面ならば

断面をつなげて横にスライスしたものがプランであるということ。

逆転の発想というか、行ったりきたりして思考する。

2014年2月25日 (火)

浮島のある風景

今日はプロジェクトのご紹介です。

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島根県出雲市の西部に位置する汽水湖・神西湖に計画された親水公園。

潮の干満によって水位が変わることを利用して

陸の部分の範囲と形が微妙に変化することを楽しむ環境公園です。



この美しい模型写真はイギリス人のマーク・ベイリー氏撮影。

2014年2月 7日 (金)

展示

ずいぶん前に告知していた展示はようやく始まったようです。

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新宿にお出かけになったさいには是非お立ち寄りください。

2013年11月16日 (土)

展示

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studio2設計PALLETの模型

新宿パークタワー6FのOZONE家つくりサポートのスペースに展示予定で少し手直し。

側面の壁の内部構造を表現してみました。

木造ながら、玄関ポーチの上空に2.4メートルも迫り出したパレットの2層分の躯体が、壁内におさめられた大きなブレースで支えられているのがわかります。

左側の2段組のブレースには圧縮力がかかっています。道路側の壁内にも同じブレースがはいっているけれど、そちらは引張力で、壁中央の柱を吊り上げ、パレットと上階の寝室の梁を支えています。なんだか高校の物理のようですが。

2012年7月26日 (木)

実施設計へ

昨日は二宮は浜松へ・・・

基本計画の大筋が了承されて実施設計へ!

次回は9月上旬お打合せとなったそうです。