以前設計監理した二世帯住宅南側の車庫を解体し、ハナレを計画中です。
敷地の隙間にすべり込ませるから、奥行15メートルに対して幅は2.5メートルしかありません!
母屋のリビング(人が立っている場所)からの視界が閉じないように、2階部分が東西に分かれています。
つまり、寝床にあがる階段が別々にあって、
ひとつはダイニング上空の三角の高天井のスペースに浮かぶ寝床。
もうひとつは、東の窓先に、空に向かって上り坂になっているルーフデッキが伸びている寝床。
都市の限られた敷地の中で、いかにハナレているかが大切な視点です。
前回のブログのハナレ小島に泳いでみる感覚と、ハナレに住まう感覚は、近い気がします。
つかず離れず、気配は伝え合いながら、まったく別の場であるという感覚。
住まいに不向きな環境と言えるかもしれないとしても、そこに住まないといけないなら、可能性を追求して、ふつうの住宅地以上に楽しく住まえるアイデアをひねり出してみようというのが、プロの姿勢であります。
この敷地、中途半端な法規制のせいで、隣地には中高層がそびえ立ち、外壁に窓を設けることもできませんし、前面道路の正面には、5階建てマンションの裏廊下が面していて、プライバシーもまったくありません。
そんなわけで、写真の断面模型では、コンパクトな3階建てにして、最上部に光庭テラスを設け、天空から、光と風をとりいれる構造を検討してみました。
軟弱地盤の対策に想像以上のお金がかかると心配されていたようですが、地盤データを拝見しますと、少し地盤から掘り下げ、ベタ基礎にして力を分散させれば、十分な地耐力があることもわかりました。
震災以降、巷の工事を見ていると、なんでもかんでも、地盤改良している感がありますね。
つまり、地盤改良業者と建売業者と保険業者のセットで、安心を売りにしているわけですが、本当は、なんでも穴を掘って改良すればいいというものではありません。
よさげなローム層がでていても、闇雲にセメントや砕石を流し込んでいる近隣の現場などみていると、とりあえず薬出しとく医者のようで、暗澹たる気分になったりします。
昨日は二宮は浜松へ・・・
基本計画の大筋が了承されて実施設計へ!
次回は9月上旬お打合せとなったそうです。
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