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2015年8月

2015年8月10日 (月)

又吉と瀬戸

先週末、構造設計担当の久米さんと、確認申請機関での打ち合せ後、涼をもとめてはいったカフェで建築談義するうち、話題は、新国立競技場計画での土建業界やマスコミ報道の問題へと移り、さらに件のロゴマークに話が及んでは、かえって夏バテに拍車がかかってしまったのでした。

東京オリンピックに絡んだよくない企みを多く目にしているうち、お笑いの又吉直樹の本がミリオンセラーになっているという話題すら、眉唾と勘ぐりたくもなっていました。

しかし、読まずに批判はできないという話になって、文藝春秋9月号にて「火花」を読了。

その結果、とても面白かった!

又吉という芸人が、人を笑わす仕事に情熱をもって、真剣にその職能に向き合っていることが感じられて、とても爽やかな気分になりました。

お笑いを目指すふたりの主人公の泣き笑いを通して、職業と才能の問題についての普遍的な悩みを描いているところは、多くの若い世代が読んで、確かに共感できるんじゃないかなと、改めて感心した次第です。

自分のやりたいことに向かうときに立ちはだかる才能や機会の悩みと不安は、僕の大好きな映画「パンチライン」と「キングオブコメディ」にも通じていて、ぐっとくるものがあります。

選評では、青春時代に読んだ「青が散る」の宮本輝氏が一番推していて、ちょっとうれしくなりました。

読み終えてまもなく、テレビには世界水泳400メートル個人メドレーでスランプを跳ねのけ連覇した瀬戸選手の泳ぎが映し出されていて、だめだめになっている業界もあるけれど、純粋にひたむきに頑張っている個々人の活躍を目にし、おおいに元気をもらうことができた週末なのでした。

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疑って悪かった。。。

2015年8月 3日 (月)

ハナレという住まい方

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以前設計監理した二世帯住宅南側の車庫を解体し、ハナレを計画中です。

敷地の隙間にすべり込ませるから、奥行15メートルに対して幅は2.5メートルしかありません!

母屋のリビング(人が立っている場所)からの視界が閉じないように、2階部分が東西に分かれています。

つまり、寝床にあがる階段が別々にあって、

ひとつはダイニング上空の三角の高天井のスペースに浮かぶ寝床。

もうひとつは、東の窓先に、空に向かって上り坂になっているルーフデッキが伸びている寝床。

都市の限られた敷地の中で、いかにハナレているかが大切な視点です。

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前回のブログのハナレ小島に泳いでみる感覚と、ハナレに住まう感覚は、近い気がします。

つかず離れず、気配は伝え合いながら、まったく別の場であるという感覚。

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