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2012年11月 6日 (火)

ゾーンに入る感覚

先週末開催された年に一度の日本マスターズ水泳長距離大会。

エントリーした1500メートル自由型は、延々とプールの底だけを見ながらの孤独な作業です。特に300から600メートルは、腕も呼吸もとても苦しい。けっしてあと1キロあるなんて考えてはいけません。とにかく半分までいけば、あとは距離が減っていくだけと考え、ペースを落とさずに踏ん張ります。

ようやく750メートルを超えたぞと思ったら、こんどは右ふくらはぎに違和感を感じたため、僅かにスピードを落としてラスト400メートルからあげていく作戦に変更。足首を回してストレッチしながらひたすら泳ぎ続けます。

ところが1100メートルのターンで壁を力強く蹴った瞬間、あっけなく攣ってしまい、とにかく足の力を抜いて壁を蹴るのもやめ、代わりにストロークのピッチを上げて加速することにしました。こうして徐々にラップを取り戻し、鐘が鳴っていよいよラスト100メートル。他の泳者の鐘の音も重なって最高に気持ちが高ぶります。最後の50メートルは右足が痙攣していたのだけれど、ここで救助されるわけにはいきません。遮二無二腕を回せば、腕や呼吸がより苦しくなって、痛い足がないものに思えるし、タイムも上がるはず。

力を余すところなく振り絞り、全力でゴールタッチした瞬間は、とても心地よい達成感に包まれました。それと同時に計時や応援してくれた仲間に感謝する気持ちも自然と溢れてきます。

かつて設計作業がCAD化し、何日も夜通しパソコン作業を続けたときに、夢の中の出来事がすべて、CAD画面の中に収められていたことがありましたが、その夜は、夢の中でプールの底の目地がただひたすら動き続けていました。

孤独な水の中で残り5メートルの赤いラインが見えるたびにちょっとだけ嬉しくなるという単調な繰り返し。

建築設計も競技スポーツもゾーンに入ることで達成する感覚は共通だと思う。

来年は塩分をしっかり摂って記録更新を狙います。

1500fr

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