タフネゴ
遺跡、崖、境界はじめ数多の課題を乗り越えようやく確認申請の完了検査にたどりついた海の住宅。
役所の検査係が来た瞬間、道路後退完了してないから検査済証をだせないよという話に。
建物はすばらしいのに残念だねと他人事のよう。
まあ責任を負いたくないのはわかるけれど、そもそも狭隘で階段状になった道の奥からさらに一段上がったこの宅地だけ道路を拡幅することなど無意味で不自然。
隣人たちもそんなんで路地を広げられて車でも乗り入れられたら迷惑な話。
というわけで、その後、市役所と検査機関に抗議。
古い地区全体を区画整理するというなら意義があるけれど、個々に法文どおりじゃないから違法といって済ませるのは行政の怠慢でしかない。
交渉の末に譲歩案を認めさせることができました。
道と同じレベルに切り下げれば、隣家につづく塀も地盤もいきなり断面が露出するわけで、近隣とももめること必至。
どちらにせよ消防車ははいれない階段状の路地だけれど、消防ホースの届く距離だから、既存塀の位置まで現状宅盤レベルに整地することでよいということになりました。
ものづくり、まちづくりの道理に反して、杓子定規に法文を押し付けられれば、建築家は徹底して戦うべき。
かつて、中国の役人相手にタフに交渉していた事務所の先輩矢田さんを思い出しました。
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