砂の女
建築をつくる輩には「箱男」や「砂の女」を語る用意がたいがいある。
子供の夏休みの読書感想文が新潮文庫の100冊から選ぶというルールで、
「砂の女」などを旅の友にして子供とまわし読みすることに。
砂丘の寒村に拉致された男が次第にその酷い生活の中にこそ己の理解者がいることに気づき留まろうと結論する。
というわけでかなり時代がかった社会主義や比喩が多いのだけれど、それでもいまだ名作なのは、
やはり、一筋縄ではいかない女と砂との葛藤に魅力があるわけで、男の永遠の夢かもしれない。
ということで、チューボーにはまだ早いと気づいて、ちょっと他の本にしたらどうかとアドバイスした次第。
闘争ではなくて逃走への憧憬。
自分にもいまだ早いか(笑)
残念ながら「箱男」は今年の100冊にはありません。
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