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サリンジャーの訃報。
棚から「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を取り出す。
今週末読み返す予定。
見積書もチェックしないといけないしなぁ。。
今朝は7時半から子ども会が当番の町内公園掃除。
その後、3月行事担当の為ラウンドワンの予約。
昔、大学の側にあった岡沢ボールは数年前にマンションになってしまったので横浜まで出ないと近所に無い。
カツマーへの道に程遠い一日の始まり・・・
今日は二世帯三世代住宅見積第1号を社長が届けてくれる予定!
本日は構造久米さんと二宮は配筋検査で大磯へ・・・
コンクリート打設前に整理する事項の打合せ。
2月中旬の上棟に向けて順調に進み始めました。
先週末から既存解体工事が始まった横浜の一世帯二世代住宅も
2月初めには地鎮祭が行われる予定です。
既存家屋があって事前にできなかった地盤調査の段取りを
工務店さんと構造家で進めてもらっています。
また、二世帯三世代住宅の見積UPには今しばらく時間がかかりそうです。
実施段階の海の住宅と新しく着手した計画×2もじわじわ進んでいます。。
それはちがう
丹波哲郎において
俳優=この世
大霊界=あの世
ゼネコン設計部に勤めていた20年ほど前、
7~8人の設計課ごとに週明けの朝は課長のお話を聞くという定例会がありました。
当時の課長が今の自分より若かったことを考えると感慨深いものがあります。
最も印象に残っている話。
「年末年始の休みに丹波哲郎の大霊界を読んだ。
俳優やってたけれども本当は霊界に興味があったんだね。
だから皆さんも目先のことにとらわれないで
自分のライフワークになるようなものを持って
それを大切に磨いていってほしい。」
言いたいことはわかりますが、
目先のこと=俳優
ライフワーク=大霊界
って例えが当時の同僚の間で
「なに言い出すのかと思ったらねぇ・・・」
と話題になっておりました。
「都市のイメージ」という建築学生必読の古典があります。
アメリカのケビン・リンチが書いて丹下健三が翻訳したことでも有名。
みんなが共有する都市のイメージというのは、道路や線路で隔てられたりランドマークや駅の存在によって、物理的な方位や距離の感覚が大きく異なっていることを検証したことで、その後の都市計画の大きな道標となっているものです。
なんでそういう話かというと、ある知人を介してご紹介を受けた方の柿の木坂の住宅に伺うために、住所をググったところ、昔から親の話にでてくる柿の木坂の叔母さんのすぐ近所であることが判明。
叔母・伯母というのはたいてい名前ではなく『地名+のおばさん』で呼ばれる。
さらに以前に設計した野沢の住宅が、環七を隔ててすぐ近く。
その家の隣は売れっ子歌手のDさんや、数件離れてプロ野球の元監督のほかに、昔世話になったボスの家があったり。
世田谷目黒あたりの宅地は混沌そのものだから、
まったく個人的に広がっていく脳内都内というわけ。
お正月を過ぎて3月の年度末に向けてが
一番仕事の問い合わせの多い時期です。
メールでのご相談や
直接面談してのご相談など・・・
ポートフォリオが印刷されているとカッコイイのですが
毎年経歴は更新されていくので
自前でプリントアウトしたものを
お渡ししています。
HPと同じ内容ではちょっと味気ないので
建築評論家や建築家がstudio2の設計した建築を訪問し
文章にまとめてくださった記事のコピーをお渡ししたりしています。
今日は忙しくてネタがないと菱谷がいうので二宮の代行です。
今年になって始めて見た展覧会は現代美術家の束芋さんの個展「断面の世代」/於:横浜美術館 2009年12月~2010年3月/稀有の才能に刺激を受けその後しばらく自分勝手な妄想を巡らせています。
戦後生まれのいわゆる「団塊の世代」に対して、束芋さんは自身を含め70年代生まれを「断面の世代」と名づけています。それぞれの世代を太巻きに喩えると、団塊の個々はひとつひとつの具であるのに対して断面の個々は太巻きの断面なのだという。
ここでいう断面というのは、一枚一枚は薄っぺらだけれど、みな共通のすべてを持ちあわせているということ。厚みのない断面でありながらそれらが合わさることで新しい全体性が作られるだろうという発想。
画一化した団地で生まれ育ってひとつひとつの個性なんていうのはある種の幻想だと言っても、団地こそは、現代的な家庭生活のセットとして不自由なくとりあえずすべてが備わっていたわけで、それを画一だと否定するのではなくて、むしろその共有かつ固定された断面のなかから生まれる微妙な差異に目を向けてその集積から新しい全体性が生まれるのだという脳内のイメージ。
というわけでプロローグだけでも、いろんな自分のイメージとリンクしてきてわくわくうれしくなってくるのですが、作品を生み出すアナログなドローイングとデジタルなプレゼンテーションがまさにクール。
またとても長くなってきたので、続きは近くホームページのコラムで!
まもなく登録更新となる、とある家づくりサポート機関の書類を作成中に
ハタと手が止まってしまいました。
「長期優良住宅制度」への対応という項目が今年から増えており
しない、する、条件つきで対応する
の3択。
設計料の用紙にも
「長期優良住宅対応をする場合について設計監理料以外に建て主から受け取る費用について全て記入してください」と。
ニュースで頻繁に取り上げられていた頃は建て主さんからの質問も多かったのかもしれません。
そうすると、次はエコポイント対応建築家かどうかが問われる時代に?
壊して捨ててどんどん建替えよう!
とPRする「長期優良」とか「エコポイント」住宅ってエコ?
昨日のブログで書いていた
カラマーゾフ読みというのは長距離水泳のようなものかも。
コーチングによって異なる水泳観になるように、
翻訳者がだれなのかによっても全く異なる体験になるはず。
いったん始めたらもうすべて任せて従うしかない。
どちらにしても先の見えない苦行です。
クラブのロッカーに古橋廣之進先生の至言が貼られています。
「魚になるまで泳げ」
今年の抱負として「カラマーゾフデビュー」を掲げています。
ネットで調べたところ、
米川正夫、原卓也、亀山郁夫、と3人の翻訳版があると・・・
レビューを読んでも判断し辛く、
どなたか推薦がありましたら教えてください。
とある建主さんが
「水滸伝・北方謙三は19巻もあって読む楽しみが続くからうれしい。しかも読み終えても始めは忘れているのでまた楽しめる。」
とおっしゃっていましたが
私の場合カラマーゾフの登場人物を記憶できるかがカギでしょうか?
一月半ばなのでスケジュールの再確認を。。
○大磯の住宅施工図チェック・現場監理→配筋検査スケジュール決定・施工図がたくさん送られてきて、構造担当久米さんと二宮がチェックバックに追われています。
○一世帯二世代住宅→祝契約・確認申請済でまずは既存解体工事へ
○二世帯三世代→工務店見積待ち→工務店から質問がきはじめました。まちづくり課および自治会の地域協定書類提出はどのタイミングで?
○海の住宅実施設計スタート
○伊豆の住宅現地調査・役所打合せ→基本設計スタート
書き出すと順調な感じでいい。
おまけ:昨日建主さんの工事契約で工務店に伺いました。
地元の老舗工務店さんなので、生活のエリアが私とかぶっていると思っていましたが、
社長のお孫さん(小学校低学年)と二宮の通っているプールが同じことを発見・・・
伊豆高原のとある計画地を視察ののち、自然公園内の規制の確認に市役所へ。
施主の家族は経営する会社の近くで黒川紀章設計のリゾートマンションにお住まいとのこと。
せっかくなので、途中立ち寄らせていただきました。
海を一望する高台に聳える大きな建物ですが、一見して建築家が関わったようには。。。
と思いながら玄関ロビーを抜けると
ありました!
プールの中にバーがあったっていいじゃないか!
取り壊された六本木プリンスホテルの中庭に同様のプールがありましたが、こんなところで再会するとは!
小雪が水割りしてくれそうなイメージです。
発光するシースルーエレベータで地階に降りれば掛け流しの温泉浴場があり、毎日住民たちで賑わい。。。
バブル期のリゾートマンションとはいえ、今はリタイヤした年配をはじめ半数近くがちゃんと住んでいるから、手入れが行き届いて大切にされているという印象を受けました。
別荘や観光用施設の多くが夕張のごとく廃墟になっていく中、この黒川さんのマンションは人知れず立派に生きながらえているようです。
今日は寒いですね。
菱谷は朝から用事で大船へ。
二宮はあいにくの天気ですが伊豆の敷地調査へでかけました。
なにか土産話でもあるといいのですが・・・
横浜美術館で開催中の現代美術家の束芋さんの個展
「断面の世代」を見に行きました。
新聞連載小説のための膨大な挿絵の巻物のような展示や
映像を使った3次元のインスタレーションなど
束芋さんの圧倒的な筆の力が最大限引き出されていて
稀に見る感動的な展覧会でした。
彼女の線描が映像の中で揺れ動いているのを見ると
メディアとかデジタルな情報技術がもはや差異や理屈ではなくて
手によるものづくりを表現するための最高のツールになっていると感じます。
すごいものを見られてとても元気をもらいました。
その後、以前参加していた建築サークル area045の展示会へ。
古い公団団地の改修をテーマにたくさんの模型を展示していました。
店番をしていた安田さんと人気の建築ライターflick studio磯さんと大学同級生太田君のウワサをして帰宅。
一昨日の回廊の写真は南仏にある12世紀ロマネスク期シトー派の修道院 「ル・トロネ」のものです。
コート・ダジュールの町サン・ラファエルから車で1時間くらい。
初めて訪れた1991年当時は観光整備前だったので付属施設などもなく、山間の斜面にひっそりと残された廃墟のようでした。
ロマネスク期の建築というと装飾的な印象がありますが、シトー派というのは偶像はもちろん装飾を排除して極めて厳格な秩序を目指していたことが特徴で、修行僧の生活もとても過酷なものであったことが伝えられています。
結果として形態の均整が研ぎ澄まされ、精緻に研磨された石積に全精力が注がれることになったのだろうと思いますが、セナンク、シルバカーヌといった同会派の修道院に比べても特に優れているのは、複雑な斜面地形によって平面や断面が修道院の単純な形式を逸脱しているところです。
つまり個別の状況に真摯に向き合う中で、既成の形式や制度から逸脱しながらも、そこに新たな原型つまり、普遍性を生み出すという、建築の目的そのものを見ることができるのです。
回廊の写真をみると、手前に階段があり、列柱の手前のアーチだけがそれにあわせて一段高くなっています。じつは回廊全体が斜面状になっているのですが、スロープだけではおさまらなかった部分にだけ巧みに階段が採用されたわけです。これらはすべて地形に対する建築的応答なのですが、結果としてここでしか見られない空間的な効果が生み出されています。
ついつい薀蓄になってしまいました。ともあれ、菱谷と人気のない堂内を三脚を担いで廻りながら朝から日暮まで太陽の運行を追うように撮ったネガは300カット以上になりました。
天候もすばらしくほとんど貸切状態で撮影できた幸運。
時々刻々まったく異なる情景が立ち現れては移ろいゆく静謐な空間。
たったひとつの建物がこれほど多くの表情を生み出すことはそうそうあるものではないと思います。
その後デジタルの時代になってから、眠っていた当時のネガをスキャナーでじっくりと読み取ってみたところ、驚くことに肌理や質感、階調の豊かさはデジタル写真の比ではなくすばらしいものだと気づきました。
光庭に面した壁の厚みは1.5メートルほどもあり、アーチ天井の先の闇と南仏の真夏の陽光の究極のコントラストがしっかりとネガに焼付いているのを見るとプリントでは感じられなかった当時の体験が蘇ってきます。
プロからネガがいかに眠れる宝物なのかを教えてもらったのはデジタル時代になってからですが、スキャナーで見事に再生できる時代がくるとも知らずに撮り貯めた多くの名作のネガを毎年末に整理しながら、どれをカードにしようかとあれこれ空間の余韻に浸るのが二宮はかなり好きです。
○大磯の住宅施工図チェック・現場監理
○一世帯二世代住宅契約図まとめ→契約→既存解体→確認申請はそろそろ下りる?
○二世帯三世代まちづくり課および自治会の地域協定書類提出・工務店見積待ち→見積調整→確認申請提出
○海の住宅実施設計スタート
○伊豆の住宅現地調査・役所打合せ
昨年末からはまっているオセロ at i Pod touchにて最近はmediumと対戦に成長・・・
相手の後追いをしないことが勝利の秘訣!!
再婚、大人婚の報告から
子供が二十歳超えなど
同世代でも幅が広い時期ですね。
今日は仕事始めで
税務署に行ってきます。
あけましておめでとうございます。
ことしもよろしくお願いいたします。
ブログをはじめてはや一年半。
これまでのところ毎日更新してこられたのは
結構いろいろ意外な人からも読んでるといわれたりして
マラソンのようになっているからです。
知人以外にも同業の女性や工務店の社長に
ブログで書いていたことを自然に話題にされたりすると
知らないうちに知り合っていたようでうれしいものです。
毎日更新の秘訣は!
建築の批評や子育て論にあまり熱くならず
日々坦々と食べ物で(笑)。。。
わが家の年越しは例年
奈良の柿の葉寿司となっています。